メインの低圧鋳造の後の大事な工程 熱処理(T6)
①溶体化
ベテラン社員の伊藤さんが、鋳造品を専用の容器へ入れるとアームのロボットがそれを炉の窓に運ぶ
温度は製品によって微妙に変えているが、大体約500℃前後
アルミの内部に眠っている成分を、熱の力で均一に“溶かして混ぜる”大切な時間”
これが 溶体化処理(Solution Treatment)。十分に熱が行き渡ったら、今度は一気に冷水へ
ジュッと音がしそうなほどの急冷。急冷することで、アルミの中に“強さの素”が閉じ込められるのだ
② 人工時効
次の人工時効工程は「ゆっくり落ち着かせる熟成」急冷されたアルミは、まだ不安定
ここから、低温でじっくり時間をかけて温める。これが 人工時効(Aging)
料理で言えば、焼き上がったスポンジケーキを少し置いて、しっとり落ち着かせる時間に似ている
この“熟成”の時間が、アルミに強さと粘りを与え、最終的な性能を決める
鋳造直後は柔らかかったアルミが、熱処理を経て、驚くほど強く、しなやかに変わる
まるで、「焼きたてのケーキが、冷めて味が落ち着き、本来の美味しさを発揮する瞬間」
そんな変化に近い。低圧鋳造の丁寧な工程に、処理という“仕上げの魔法”が加わることで、
アルミ製品はようやく本当の実力を手に入れる。
熱処理の役割は 強度向上・組織の均一化・寸法の安定
③低圧鋳造 × 熱処理で生まれる高品質アルミ部品
- 自動車部品 ・機械部品 ・強度が求められる用途
菊川工場では、鋳造機と熱処理炉の距離が近く、一貫生産を行うことができる
以前は自動車用のホイールを作っていたため、熱処理は不可欠な工程だった
現在は、一部商品に限られているが、熱処理のみの注文もある
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